循環型社会の実現

ガバナンス

戦略

使用済み廃給湯器のリサイクルに向けた取り組み

ノーリツグループは、資源の持続可能な利用を促進する給湯器リサイクルに2009年から取り組んでいます。販売事業者さま・福祉事業者さまとの協働を通じたノーリツ独自モデルで廃給湯器を回収・分解し、資源の循環利用を実現だけではなく、障がい者の社会参加に向けた自立支援も行う「人に笑顔プロジェクト」として展開しています。

                      

給湯器リサイクル事業を説明する図

この給湯器リサイクル事業は、グループ会社である株式会社リハーツ(特例子会社エスコアハーツの子会社)が中心となり、販売事業者さま・福祉事業者さまと三位一体で取り組んでいます。販売事業者さまには給湯器の販売・取替後に不要となった給湯器を古物として提供いただき、福祉施設さまにその分解・分別を委託することで障がい者の就労機会を創出しています。

「人に笑顔プロジェクト」の取り組みはこちら

参画いただいている販売事業者さま

業務提携している福祉事業者さま

製品・包装における資源の有効利用

循環型社会を構築するためには、社会全体での最適化を図るよう取り組む必要があります。自社の事業範囲だけでなく上下流のサプライチェーンを見据え、資源利用全体の実像を考慮して、省資源化設計(小型・軽量化)に取り組んでいます。
また、ライフサイクル全体での評価に基づいた広範囲な視点で、自社製品が廃棄された後の再資源化と再生資源の利用の推進に取り組む必要があります。
ノーリツグループの製品は、長寿命・高い安全性・実効性を検証しつつ、製品の3R対応設計を推進しています。また、製品の包装材においても、リターナブル包装などの3R対応を推進しています。

3R

ゼロエミッション

ノーリツグループでは、国内生産事業所および、海外生産事業所(能率(上海)住宅設備有限公司、東莞大新能率電子有限公司)にて、ゼロエミッションを達成しています。


ノーリツグループ・ゼロエミッションの定義

廃棄物の全発生量(全重量)のリサイクル率が、99%以上となった月を3か月以上継続し、その後も継続可能と判断した状態をゼロエミッションの達成とします。


指標と目標

使用済み廃給湯器のリサイクルに向けた取り組み

世界的な資源の需給ひっ迫により再資源化の重要性が一層高まるなか、ノーリツグループではより安定的で持続可能な事業モデルへの転換に向けた取り組みを推進し、サーキュラーエコノミーの実現を目指しています。この事業強化に伴い、以下の通り2030年までに目指す目標を設定し、進捗を管理しています。

                      

2030年までに達成を目指す目標

                      

1.給湯器回収台数:30万台

既存エリアの事業強化と新規エリアの開拓を行うとともに、地域完結型の回収・分解体制を構築します。これにより2030年までに、年間30万台の給湯器回収を目指します。

                      

2.給湯器への回収素材の使用率:アルミニウム20%・銅25%

製錬メーカー・リサイクル事業者との協業により、廃給湯器から回収・分解したアルミニウムと銅のクローズドリサイクルを目指します。2030年までに、給湯器製造に使用する年間総量のうち、アルミニウムの20%、銅の25%を廃給湯器由来のリサイクル素材に切り替えることを目標とします。

                      

3.就労機会を創出する障がい者の人数:1,500名

自治体・福祉事業者さまとの連携による分解拠点の拡大や分解工程の見直しにより、2030年までに全国の協力福祉施設で1,500名の障がい者の就労機会を創出します。使用済みの廃給湯器が地域の販売事業者さまを介して同じ地域に住む障がい者の就労機会を生み出すことで、「地域の人が地域の障がい者を支え、障がい者が地域の環境を支える」という地域共生の仕組みが構築され、ステークホルダー間のつながりを深めることにも貢献していきます。


2024年に回収した廃給湯器は、約66,000台、重量換算で約1,840tonとなりました。これらを、鉄・銅・アルミ・ステンレスなどの非鉄金属素材などに分解し、再資源化に努めるとともに、障がい者支援の輪を拡大しています。各地域でのパートナーシップを通じて、環境負荷低減と地域社会への価値提供を両立させる取り組みを強化してまいります。

データについてはこちら

家電リサイクルの実績

令和6年度 家庭用機器廃棄物の再商品化など実績報告

再商品化などを実施した状況を「特定家庭用機器再商品化法」(家電リサイクル法)に基づき報告いたします。

特定家庭用機器廃棄物の再商品化など委託台数

1)ユニット形エアコンディショナー(ウインド形エアコンディショナーまたは室内ユニットが壁掛け形もしくは床置き形であるセパレート形エアコンディショナーに限る。) (以下「エアコン」という。)
(1)指定引取場所での引取台数 3,956台
(2)処理プラントへの運搬台数 3,943台
(3)再商品化など処理台数 3,872台
再商品化など処理重量 156,506kg
再商品化重量 147,030kg
再商品化率 93%

再商品化実績(施行規則47条第1号に基づく報告)

1)エアコン

イ)再商品化などに必要な行為を開始した年月日および終了した年月日

開始した年月日 令和6年4月1日
終了した年月日 令和7年3月31日

ロ)再商品化などに必要な行為を実施した特定家庭用機器廃棄物の総重量

総重量(kg) 156,506
台数(台) 3,872

ハ)自ら製品の部品または原材料として利用した当該部品および材料の重量

部品および材料名 重量(kg)
なし

ニ)製品の部品または材料として利用する者に有償または無償で譲渡し得る状態にした部品および材料の総重量

部品および
材料名
回収物重量
(kg)
譲渡済み重量
(kg)
44,945 44,402
9,851 9,743
アルミニウム 611 555
非鉄・鉄など混合物 62,304 62,042
その他の有価物 29,769 29,549
総重量 147,030 146,291

ホ)燃焼の用に供することができるものまたはその可能性のあるものを熱を得ることに自ら利用した場合の当該熱回収可能物の重量

部品および材料名 重量(kg)
なし

ヘ)熱回収可能物を熱を得ることに利用する者に有償または無償で譲渡し得る状態にした場合の熱回収可能物の総重量並びに譲渡した熱回収可能物の重量

部品および
材料名
回収物重量
(kg)
譲渡済み重量
(kg)
プラスチック 260 254
冷凍機油 421 418
RDF 421 412
その他 1 1
総重量 1,103 1,085

ト)冷媒として使用されていたものの、回収重量、出荷重量、破壊など重量

冷媒として
使用されていたフロン
重量(kg)
回収
重量
出荷
重量
再生
または
再利用重量
破壊
重量
HCFC-22 491 489 451 35
R-410A 0 0 0 0
R-407C 0 0 0 0
その他 0 0 0 0
総重量 491 489 451 35

再商品化など実績(施行規則47条第2号に基づく報告)

イ)契約により依託された再商品化などに必要な行為
  1. 指定引取場所での引取りなどの運営管理
  2. 指定引取場所から処理プラントまでの運搬
  3. 処理プラントでの再商品化など実施の運営管理
ロ)契約により依託された再商品化などに必要な行為を実施した特定家庭用機器廃棄物の総重量または台数

(1)指定引取場所での引取りをした特定家庭用機器廃棄物の総重量および台数

品名 総重量(kg) 台数(台)
エアコン 159,901 3,956
合計 159,901 3,956

(2)指定引取場所から処理プラントまでの運搬を実施した特定家庭用機器廃棄物の台数

品名 台数(台)
エアコン 3,943
合計 3,943

(3)処理プラントでの再商品化などに必要な行為を実施した特定家庭用機器廃棄物の総重量および台数

品名 総重量(kg) 台数(台)
エアコン 156,506 3,872
合計 156,506 3,872
経済産業省 家電リサイクル法特設ページはこちら

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